神秘的な歌と叙情的なアンビエント、そして、ほのかに漂うバロックの香りが美しく躍動した傑作!
イイです!コリーンの2013年作!生楽器の感触を活かした神秘的なサウンドが魅力のコリーンですが、本作では、そのオーガニックな音作りはそのままに、大々的に歌にも取り組んでいます!とは言っても、自身が「SSWの領域には行きたくなかった」と語る通り、インストルメンタルの中での調和に重きが置かれていて、作曲家/演奏家とSSWの中間に着地しているようなスタンスですね!そういう意味で、アーサー・ラッセルやブリジット・フォンテーヌ、ムーンドッグの諸作品と共鳴しているような音楽への切り口が感じられます!そして、サウンドは相変わらず多彩で、ヴィオラ・ダ・ガンバ(16世紀~18世紀に使用された楽器)、アフリカの伝統楽器コラ、ギター、クラリネット、ピアノ、オルガン、フレームドラム、トイ・ガムラン、ベルなどを配置!アフリカ、中央アジア、インドネシアなどの非ヨーロッパ的なエッセンスを感じさせながらも、極めてヨーロッパ的な世界をしなやかに描いていますよ!神秘的な歌と叙情的なアンビエント、そして、ほのかに漂うバロックの香りが美しく躍動した傑作です!大推薦!!