“旅”や“漂泊”を想起させる音と詩で綴る、岡山県在住の打楽器演奏家、岩本象一の16年作!
イイです!岡山県在住の打楽器演奏家、岩本象一によるCDと詩集がセットになった16年作!本作は打楽器奏者である岩本が打楽器ではなくピアノとクラッシック・ギターをメインに制作した作品で、その場の閃きを活かした即興演奏で構成されています!不慣れな楽器を使用したためか、強迫観念に満ちた即興演奏ではなく、サウンドには良い意味での軽みがあり、それが不思議と詩的に響くような味わい深さがありますね!抽象度の高い演奏ではありますが、音の響きには瑞々しさが宿っていて◎!また、楽曲のタイトルからイメージを膨らませて制作したという詩集には、異国情緒とモダニズムを滲ませたような面白さがあり、演奏と合わせて読み進めていくと本作のテーマ(?)である“旅”や“漂泊”といったイメージがより鮮やかに浮かび上がってきますよ!美しい装丁も素晴らしいです!オススメ!!