これは最高！！作曲家であり、セタール奏者でもあるレザ・ガッセミによってパリで結成されたペルシャ古典音楽グループ、アンサンブル・モシュタックの大傑作！イラン民主化運動への支援をモチーフに、メヴィアナ、ハフェズ、サディといったペルシャの大詩人の詩を援用しながらレザ・ガッセミが作曲！そして、それをイランの弦楽器セタール、尺八と同じ構造を持ったネイ、そして、亡命中の女性歌手セピデー・ライサダットの歌唱という編成で録音されたのが本作となります！細やかなメリスマを効かせた歌唱、鈍くかすれたネイの音色、そして、凛としながらもどこか揺らいでいるようにも聴こえる瑞々しいセタールの響き、この3者が組み合わせって生まれた本当に素晴らしい音楽です！緩急を織り交ぜながらも、速すぎず遅すぎず展開されるリズムの感覚も非常に心地良くて◎！ちなみに、イランではイスラム革命後、女性はコーラスこそ許されているもののソロを取って歌うことは許されていないとのこと。この辺りにも本作がパリで録音された理由があるのかもしれません・・・。いずれにせよ本当に素晴らしい作品ですね！Lovasz Irenの諸作品同様、異国情緒を滲ませながらも妙に日本人に馴染むような良さがありますよ！大推薦！！