素晴らしいです！植物学者の銅金裕司が、植物と話し、植物から話しかけてくるような装置を目指し、1987年から研究開発した画期的なシステム“プラントロン”！本作は作曲家 藤枝守のサポートを得てその“プラントロン”を使用した最初のCD記録集『エコロジカル・プラントロン』（1994年）の再検証復刻盤となります！ “植物に電極をつけ、そこから得られる電位変化をMIDI変換して、「MAX」プログラムを通して不定形かつ不規則なYAMAHAのFMシンセ音となって放出される” サウンドが滅茶苦茶面白いです！アンビエント、ニューエイジ、ミニマル、電子音など様々な音楽とリンクするような要素を持ちながらも、なんとも言えない不思議な風情を感じさせてくれる極上の音を堪能出来ますよ！プレスリリースには “クセナキスやペンデレツキの図形楽譜曲にどこか似た雰囲気、あるいは予測不能な電子音を垂れ流すコンロン・ナンカロウといえるかもしれない” とありましたが、聴いて納得のサウンドですね！なんでも “人間が主役ではなく徹底して植物中心主義で、そもそも近代的な意味の＜音楽作品＞として提示されていない” ということが本作においてはとても重要とのことです！この辺りのことに関しては28ページにも及ぶブックレットに掲載された銅金裕司、藤枝守、江村幸紀による解説が物凄く充実していますので、是非ご覧になって下さい！もちろん、音として、音楽として聴いても相当おもしろいのは間違いありません！そして、こちらのCD盤には未発表録音を収録したボーナス・ディスクがついてきます！いずれにせよ、かなり大充実作です！大推薦！

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