滅茶苦茶イイです！スウェーデン出身の音楽家 Ellen Arkbroと Johan Gradenによるデュオ作品！傑作ドローン/音響作品『For organ and brass』、『Chords』で知られる Ellen Arkbroが、クラシック界とコンテンポラリー・ジャズ・シーンを行き来するピアニスト、Johan Gradenとコラボした22年作！ドローン作家としてのイメージの強い Ellen Arkbroの歌をフィーチャーした作品となるわけですが、本当に素晴らしい内容となっていますね！ピアノとブラスによる静けさが際立つ繊細な演奏と Ellen Arkbroの陰影に富んだ儚くも美しい歌声が何ともいえない情感を醸し出していて◎！ジャズ、ポップス、音響を内包した静謐なアンサンブルの中に鋭敏な感性が息づいていることがヒシヒシと伝わってくる感じも凄くイイですよ！それから、ECMや Rune Grammofon、ホープ・サンドヴァルや Susanna and the Magical Orchestra辺りを想起させる良さもあります！スタンダードになりうるポップ・フィーリングと前衛性/先進性を兼ね揃えたメランコリックでリリカルなサウンド、そして静かに躍動する虚ろで甘美な歌声に魅了される傑作です！山本勇樹（Quiet Corner）、よろすず（Shuta Hiraki）、佐々木敦によるライナーノーツ、歌詞対訳付！更に、ボーナス・トラックが1曲を追加収録されています！大推薦！


知的であり前衛的、そして何より洗練を極めている。まさに静かなる衝撃、そう言うにふさわしい作品だ。
―― 山本勇樹（Quiet Corner）

その出来は感動的なほどに素晴らしく、歌と楽器が織りなすアンサンブルとしての鳴りは付け焼き刃なところが全くない、音と音が深く結びついた理想形とすらいえるものになっている。
―― よろすず（Shuta Hiraki）

全体として感傷的な、どこか悲劇的なトーンさえ感じさせる作品だが、Ellenの透き通った声には哀しみのみならず、微かな、だが確かな希望の光も宿っている。時間を超えて聴かれ続けていくだろう、正真正銘の名盤である。
―― 佐々木敦

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