滅茶苦茶面白いです！クラッシックの訓練を受けた3人のパーカッショニスト（ポール・シャンガルニエ、ニコラ・クーザン、アレクサンドル・エスペレ）のユニット、Trio SR9による2022年作！本作はプロジェクト“Deja Vu”という名の下に作曲家 クレマン・デュコールと組んだ作品で、リアーナ、ビリー・アイリッシュ、ファレル・ウィリアムス、アリアナ・グランデ、ラナ・デル・レイ、フランク・オーシャンといったアメリカのアーティストたちの世界的なヒット曲の数々を解体して、数々の打楽器で再構築を試みた超意欲作となっております！使われている打楽器はマリンバやビブラフォン、トライアングル、キハーダ、シンバル、中国の銅鑼、グラスハープからウィンドマシン、更には廃品回収所で見つけた様々な金属等を使用！クラシックのオーケストラの中で使用される打楽器の数々からガラクタまで多種多様の打楽器で繰り広げられるアンサンブルがとにかく絶品です！ゲスト・ヴォーカリストとしてカミーユ、ブリック・バッシ、サンドラ・ヌカケ、カメリア・ジョルダナ、マリク・ジュディが参加しているわけですが、やはり現代のポップ・ミュージックで多用されている楽器や機材が一切使われていないというところが肝になっていますね！様々な角度から批評的な作品になっていますよ！それから、バッハからも着想を得ているという演奏は本当に素晴らしく、バックトラックだけに注目しているとクラッシックや民族音楽を想起させるような魅力もあります！また、音の響きへの感受性もとても強く、各種楽器の響き/倍音の妙にも是非注目してみてください！上記アーティストやヒット曲に興味のない人も風変わりで親密なポップミュージックとして楽しめる極上盤です！オススメ！

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