本作も最高ですね！ファースト、セカンドも素晴らしかったキューバの“フィーリン”の最重要人物、ホセー・アントニオ・メンデス、1958年録音の3作目！本作はメキシコRCAに残した最後の作品で、この後、革命後のキューバへ帰国します。本作のリイシューにより、メキシコ3部作が遂に完結となる訳ですね！前2作と同様、ジャズとボレーロが混交することで、溢れ出るように発露する色気とノスタルジーに心地良く酔える傑作です！甘くダンディなホセー・アントニオの歌は、本作でも素晴らしいですね！当時のメキシコを代表したモダン派、“オーケストラの詩人” と渾名されたマリオ・ルイス・アルメンゴル楽団によるオーケストレーションと、自身によるフィーリン・ギターも◎！また、ボーナストラックとして収録された7曲は、全てギター弾き語りによるライヴ音源で、こちらもかなり良いですよ！オーケストラによる伴奏では味わえない、生々しい寂寥感を感じ取れる見事な歌を楽しめます！大推薦！！