滅茶苦茶イイです！工藤冬里率いる Maher shalal hash bazへの参加で出会った３人、久保田健司、阪本愛子、小関千恵による“健司愛子千恵”によるファースト・アルバム！エクスペリメンタルな要素も孕んだフォーキーなインディ・ロックといった趣のサウンドで、緊張と弛緩が同時に訪れているような不思議なアンサンブルを聴かせてくれる傑作となっております！また、ギター、ベース、キーボード、ピアノなどで展開されるアンサンブルの妙のみならず、歌のタイム感もそれぞれ独特で◎！声と言葉が時間と空間の中に滞留していくような独特の質感も感じられますよ！それから、歌詞が孕むロマンチシズムがリリカルな叙情性を引き連れているようで、とてもイイです！マヘル的(?)とも思える部分もあるかもしれませんが、音のフォルムや発露されている感性が明らかに違って聴こえてきますね！ギター、ベース、鍵盤の絶妙なバランスから薄らと滲むサイケデリアにも魅了される素晴らしい作品です！ちなみに、工藤冬里は健司愛子千恵のことを「キャッチーさを無視して行っているが、スーパーバンド」、そして録音会場となった酒游舘の西村明は、このアルバムを「ベルベット・アンダーグラウンドⅢに匹敵する傑作」だと評しているとのことです。歌と演奏、そして歌詞を噛みしめるように是非聴いてみてください！大推薦！

　試聴1　 　試聴1　 　試聴3