傑作トラッド!スコットランドのフォークSSW、アラスデア・ロバーツ!リリシズムを多分に含んだ崇高な歌が絶品!
最高!!スコットランドの優れたフォーク・シンガー、アラスデア・ロバーツ(ex Appendix Out)が同じくスコットランドの詩人、ロビン・ロバートソンと共同制作した2014年作!本作は、ロビン・ロバートソンがヒルタ島で書いた詩(※下記参照)を元に、アラスデア・ロバーツがケルトやスコットランドの伝承歌にインスパイアされた楽曲を制作!そうして出来上がった作品は、伝承歌の持っている重厚さや気高さを失わないままに、とてもシンプルで味わい深い歌と演奏が詰まった傑作に仕上がっています!前作は複雑なアンサンブルを施したかなり凝ったつくりでしたが、本作はよりシンプルに仕上げることで、トラッド本来の姿を提示したような良さがありますね!トラッドの持っているリリシズムを多分に含んだ崇高なメロディを朴訥と歌い上げています!また、演奏陣も素晴らしく、ハープにCorrina Hewatm、それから、パステルズでもお馴染みのTom Crossley(International Airport)が参加!素朴なメロディを引き立てる美しい演奏を聴かせてくれますよ!それにしても、詩情を呼び込むような歌の空気感が最高にイイですね!大推薦です!!
※本作はスコットランドの西岸に広がるヘブリディーズ諸島の最西端に位置する群島セント・キルダのヒルタ島をテーマに制作されました。この島は、青銅時代から1930年まで、最大人口180人という規模で2000年に渡り人間が生活してきたという歴史があり、またセント・キルダは建造物と野鳥や動物等、独自の自然と文化を持っているという経緯から世界遺産にも登録されました。ロビン・ロバートソンは2007年に来島を果たし、そこで得た霊感をもとに書いた長編詩が本作の元になっております。