最高！！日本的な美しさを西洋音楽の中で花咲かせた美しきピアノ小品集！黒澤明の映画音楽や武満徹、湯浅譲二からリスペクトをされていたことでも知られる早坂文雄、そのピアノ作品に高橋アキが取り組んだという本作、旋律、音色、世界観、どれをとっても素晴らしすぎる大名盤となっています！日本的、東洋的な美意識を作品に込め続けた早坂のエッセンスが凝縮されたような曲には雅楽や童歌のような趣があり、いわゆる西洋の作曲家には感じられない響きが内包されていて◎！それでいながらもグレゴリア聖歌のような趣をも感じさせるという辺りにステレオタイプな和でも洋でもなく、本当に独特な感性が流れているのが良く分かりますね！「日常生活における深い静かなそして短くとも芸術味に富んだピアノ曲がほしいと思ふ。」と早坂の作曲ノートにありますが、日常という極めて私的な感覚を掘り下げることによって、よりユニバーサルな世界を得ることに成功した例と言えるでしょう！ドビュッシーやサティ、ムスタファ・スカンドラニ、モートン・フェルドマン、トウヤマタケオなどが好きな人は是非聴いてみてください！大・大推薦～！！

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